2018年02月05日

部屋を活かせば人生が変わる(部屋を考える会 (著))。

「もしドラ」で有名な岩崎夏海さんが代表をつとめられる、「部屋を考える会」の本。
流れやフレームを作ることで、生活しやすく、かつ、リバウンドしにくい部屋を作ることができるという内容です。
頑張らなくても、「勝手にうまくいく」、「勝手に片付く」というイメージですね。
部屋に限らず、こういう視点で物事を考えることは、とても大切だと思います。





印象に残った個所を引用
P019
つまり、(皮肉なことですが)「自分を変えよう」という努力では、人生を変えることはできないのです。
ではどうすればいいのか。その答えは、「部屋を変える」ことにあります。「自分を変える」のではなく、「部屋を変える」のです。
人は環境によって変わるということはよく言われますが、「部屋」というのは、その人を取り巻く環境の中でもっとも大きなウエイトを占める存在です。私たちは自分の部屋で長い時間を過ごし、身体や精神の鋭気を養います。部屋の環境によって、私たちの心身は多大な影響を受け続けているのです。


P021
散らかったまま掃除されない部屋で過ごすのは、サイドフレーキを引いたまま人生の道を走リ続けるようなものです。一刻も早く「部屋」を変える。それこそがあなたの人生を好転させるカギなのです。


P022
人間に備わった能力の個体差など、たかが知れています。人生がうまくいく人と、うまくいかない人を分けているのは、能力ではなく、環境です。「悪い部屋」に住む人は自分の能力に常にブレーキをかけ続け、「良い部屋」に住む人は、自分の能力にドライブをかけ続けている。つまるところ、人生がうまくいくかどうかの差はそこでついてしまうのです。


P032
大切なことは、そこに住む人が努力しなくても、きれいで片づいた状態を自然に保てる部屋を作る二とです。


P064
掃除機の置き場所が決まっていない部屋に住む人は、必ず掃除をさぼり、結果として部屋は確実に散らかっていきます。


P066
どうして掃除機を美しく保っておくとが重要なのか。それは、掃除で重要なのは「質」よリ「頻度」だからです。
部屋には時間とともに、どうしてもホコリがたまります。どうしても髪の毛が落ちてしまいます。つまり、掃除というのは一度がんばればそれで終わりではなく、ずっと永遠に続いていく、終わりのないサイクルを回していくものなのです。
掃除でも、洗濯でも、食器洗いでも、「部屋の流れ」を活性化するために必要なことは細かなテクニックや方法論ではありません。どこまでストレスなく、掃除や洗濯や食器洗いをする「頻度」を高めることができるかです。頻度を上げれば上げるほど、部屋はきれいな状態を保つことができるのです。


P086
1LDK以下の広さの部屋の中央のコンセントを確保すれば、ほとんどの場合、掃除機のコードを伸ばすだけで部屋の隅々まで掃除することができます。延長コードを使ったり、いちいち掃除する場所によってコンセントを抜き差ししたりしなくても、部屋中を掃除することができます。


P096
家具を買い換えるよりも先に、あなたがまずやるへきことは、ベッド、テーブル、椅子、本棚を適切な位置に配置し直すことと、不必要な家具を処分することです。
まずは、ベッド、テーブル、椅子、本棚を適切な位置に配置してみましょう。「部屋の中に家具が多くて、実際に配置し直すのは難しい」という方は、チラシの裏にでも部屋の間取り図を書いてみて、そのうえで試行錯誤してみてください。自然と「ベッド、テーブル・椅子、本棚のあるべき位置」と「部屋にとって不必要な家具」が明らかになってくるはずです。実際の作業はその後でも遅くはありません。


P097
つまり、ヘッドは「もっとも掃除が必要な場所」であり、「掃除をしたことの恩恵がもっとも大きい場所」でもある。だからこそ「掃除の道」の目的地となるのです。
ベッド周りを掃除しやすくすることは、「ヘヤカツ」の大きなポイントです。


P122
本当のお酒落というのは、「たくさんの服を着こなす」のではなく、「自分に一番似合う服を着る」ことです。


P134
もし災害への備えを本気で考えるのであれば、食料品を大量にストックしておくよりも、日ごろから隣近所の人たちと交流し、困ったことがあった場合に助けあえるネットワークを作っておくことではないでしょうか。モノを蓄えることよりも、ヒトとの豊かなつながりが、本当の意昧での災害への備えとなるのです。


P137
一流の人は、モノを非常に大切にします。そして重要なことは、「モノを大切にする」ということと、「モノをたくさん持つ」ことは正反対だということです。
(中略)
「厳選された精鋭だけを、長く使い続ける」という態度であり、「モノをたくさん持つ」ことの対極にあるような世界なのです。


P175
そもそも「掃除をする」「洗濯をする」ということは、人間の生活の本質です。人間が生きている以上、ゴミは出るし、ホコリはたまります。掃除・洗濯・食器洗いは人間の宿命であり、部屋の運営において欠かすことができないマストジョブです。だからこそ、掃除の質を上げれば上げるだけ、回数を増やせば増やすだけ、部屋の機能は高まり、結果としてそこに住む人の人生も上向きとなっていくのです。


P176
部屋が「自分」の状態をあらわしているのだとすれば、掃除をすることによって、私たちは無意識のうちに、「自分の部屋の健康状態」、もっと言えば「自分の心身の健康状態」をチェックしていると考えることもできるのです。


P196
ファッションにおいて重要なことはバリエーションよりも、清潔感です。自分に良似合う服をきれいに洗濯して乾かし、きちんとアイロンをかけて着る。これがどんな高価な服を買うことよりも、どんな流行の最先端を追いかけることよりも、間違いのないオシャレなのです。


P200
アイロン好きはなぜモテる?
ところで、どうして女性はアイロン好きな男が好きなんでしょう。それは「自分と会う前にアイロンがけをしている」ということが、その女性を大切にしている、というメッセージとして伝わるからです。アイロンがけというのは(一般的には) とても面倒くさいものだと思われています。面倒くさいことをわざわざやるということが、その女性に「気を遣っている」ということになるのです(もちろん、ちゃんと「ヘヤカツ」をやっているあなたにとっては、アイロンはまったく苦にならないのですが) 。
アイロンがけに限らず、世界中のいわゆる「正装」というものは、どれも着るのが面倒くさいものばかり。モーニンググや紋付き袴、十二単などその典型です。そいう面倒くさい服を着ることが、会う相手に気を遣っていることになる。ネクタイなんかもそう。締めているだけで相手に「わざわざ面倒くさい格好をしてもらった」と思ってもらえる。
それが、対人関係の「気遣い」につながるのです。


P241
上達する人は皆、おしなべて「環境作りがうまい」ということです。そして、努力したりがんばったりする以前に、まずは環境から変化させている

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posted by わけい at 11:03| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奴隷区1〜3(岡田 伸一)。

映画化もされた、チョット飛んでる内容が話題の原作小説。
最初にマンガで知ったのですが、マンガの印象が強すぎて、小説を読んでいると脳内ではマンガで再生されてしまいました。。
登場人物がそれぞれの立場から主観的に語るスタイルの小説は、手法としては古くからありますが、この小説のように、少しぶっ飛んだ設定ですると、また違った面白みがありますね。








印象に残った個所を引用
1-P26
……なんとなく、わかってる。ウチはこの人に逆らえん。どうたとえたらいいんだろ。
小さいころ、ものすごく怒っている父親の言うことを泣きながら聞いた、そんな恐怖。
店長に指示されたことを、うまくこなしたいと思う、そんな尊敬。
愛しくて可愛いダメな彼氏のために、何かしてあげたい。そんな奉仕。
今の感情はそのすべて。うまくこなしたいと思う、そんな尊敬。言えんけど、恐怖と尊敬と奉仕、さらに緊張をありったけ押し込んで……そこから愛を抜く。


1-P54
……自分をたくさん認めてくれた人に必要とされるのは、なんだか快感かもしれない。


2-P172
SCMの勝負をしている間は、僕たちは本気で互いを見ている。
それは、一部の人間にとって、恋愛を超えた行為なのかもしれない。


3-P15
金だ金だ金だ! SCM を使って、僕は金を稼いでやる!
練馬を奴隷にして! 奴に金を叩きつけて、そんなに金が好きなら腹一杯になるまで一万円札を食わせてやるよ! 出てきた糞をママの借金の数だけ食わせてやる!
……けど、なんかもう疲れたんだ。練りに練った復讐の先に夢見たのは、平穏な生活だとどこかで気づいていた。
なのに、進めば進むほど平穏から遠のく気がする。


3-P53
……人は責任を感じた分だけ、責任を全うしようとする。それを解けば、人の心は玉ねぎみたいに剥けていく。玉ねぎはどこまで剥いても玉ねぎ。剥いても剥いても、人の心には微妙に味を変えた、心がある。芯まで行けば行くほど、甘く柔らかくなる。カモの目の前で罪の意識につけ込み、相手の弱みに抱きついてネジリ奪う。それが奪う側の美学でしょ?


3-P71
……この女が神がかっているのではなく、部下やワシらが単に人間なんだ。
自分でも何を言っているのかわからないが、それが率直な感想だった。


3-P185
おむつ替えにうんざりしていると「替える回数を数えるといい」と母ちゃんに言われた。
1人の子供がおむつを替える回数は、一生のうち、多くてもおよそ6000回。
1回1回が嫌でも「残り6000回しか替えられない」と思えば、その作業も愛しく思える、と言われた。おれの場合、おチビちゃん2人合わせて12000回のおむつ替えが待っていたけどな。母ちゃんは「あたしと折半なんやき」と言ってくれたっけ。


3-P199
人は勧められた物よりも、置かれた物を好む。
人はただ置かれた物よりも、存在を否定ができる物に興味を持つ。
だから、僕はネット上にSCMを置いた。誰もが興味が持つように。
だから僕はそこに、こう書いた。
[この器具で奴隷が作れます]
誰もが存在を否定したくなるように。
[Judgement of Slave Control Method]
僕のSCMは特別製だ。ジャッジメントSCMは無条件で相手を服従させられる。
SCMはもともと、動物をしつけるために開発された技術だった。
僕はそれを改良した。人間に使えるように。
実験の必要はなかった。なぜなら人はゴリラより多く、犬よりも身近な動物なのだから。

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posted by わけい at 10:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自閉症の僕が跳びはねる理由(東田 直樹 (著))。

自閉症の障害がある人との言葉でのコミュニケーションは非常に難しい。
この本は、自閉症の当事者が自ら綴った、自分自身のもどかしさ。
自閉症の方への理解の一助になると思います。

目次
第1章 言葉について―口から出てくる不思議な音
第2章 対人関係について―コミュニケーションとりたいけれど…
第3章 感覚の違いについて―ちょっと不思議な感じ方。なにが違うの?
第4章 興味・関心について―好き嫌いってあるのかな?
第5章 活動について―どうしてそんなことするの?
短編小説 側にいるから




印象に残った個所を引用
P16
よくは分かりませんが、みんなの記億は、たぶん線のように続いています。けれども、僕の記億は点の集まりで、僕はいつもその点を拾い集めながら記億をたどっているのです。
(中略)
いつも使っている言葉なら話すことができます。それが言葉のキャッチボールみたいで、とても愉快なのです。
言わされて話す言葉と違って、それは音とリズムの遊びなのです。


P19
会話はすごく大変です。
気持ちを分かってもらうために、僕は、知らない外国語をつかって会話しなくてはいけないような毎日なのです。


P22
僕が言いたいのは、難しい言葉をつかって話して欲しいと言っているわけではありません。年齢相応の態度で接して欲しいのです。
赤ちゃん扱いされるたびに、みじめな気持ちになり、僕たちには永遠に未来は訪れないような気がします。
本当の優しさというのは、相手の自尊心を傷つけないことだと思うのです。


P26
僕たちが話を聞いて話を始めるまで、ものすごく時間がかかります。時間がかかるのは、相手の言っていることが分からないからではありません。相手が話をしてくれて、自分が答えようとする時に、自分の言いたいことが頭の中から消えてしまうのです。
この感覚が、普通の人には理解できないと思います。
言おうとした言葉が消えてしまったら、もう思い出せません。相手が何を言ったのか、自分が何を話そうとしたのかまるで分らなくなってしまうのです。その問にも、質問は次から次と僕たちにあびせられます。
僕たちは、まるで言葉の洪水に溺れるように、ただおろおろするばかりなのです。


P41
声をかける前に名前を呼んでもらって、僕が気づいてから話しかけてもらえると助かります。


P50
理由が見当たらないのにけらけら笑い出したり、ひとりで大騒ぎしたりすることがあります。
何がそんなに楽しいの? とみなさんは思うでしょう。
そんな時僕たちは、頭の中で想像しているのです。正確に言うと、僕たちが想像していると言うより、色んな場面が突然頭の中にひらめくのです。それは、自分にとってとても楽しい思い出だったり、本の中の1ページだったりします。
みんなには分からないかも知れませんが、思い出し笑いの強烈なものと思ってください。


P52
ずっと昔に起こってもう終わってしまったことなのに、どうすることもできなかった気持ちが、あふれてあふれて抑えられなくなるのです。
その時には泣かせて下さい。
泣いて泣いて心を軽くすれば、僕らはまた、立ち直ることができます。うるさくて迷惑かも知れませんが、僕らの気持ちに共感して側にいて欲しいのです。


P54
例えば、コップに水を注ぐ時に、少しでも水がこぼれることさえ僕は我慢ができません。
人から見れば、なぜそんなにも悲しいのか理解できないと思います。自分でも、たいした失敗ではないと分かっています。しかし、感情を抑えることが難しいのです。
失敗すると、まず津波のように、僕の頭の中で失敗した事実が押し寄せて来ます。
次に、津波で木や家が倒されるみたいに、僕自身がそのショックで崩されてしまうのです。していいことや悪いことも、その時には分からくなります。とにかくはやくこの状態から逃げ出さなければ、僕は溺れ死んでしまうからです。逃げ出すために、いろんな手段を取ります。泣いてわめくだけではなく、物を投げたり人をたたいたり……。
しばらくして、ようやく落ち着きを取り戻した時、僕は我に返ります。気がつけば、津波はどこにも起こってなくて、僕が暴れた後だけが残っているのです。
それを知った時、いつも僕は自己嫌悪に陥ります。


P90
変わらないことが心地よいのです。
それが美しいのです。


P129
問題は、人に迷惑をかけるこだわりの場合、どうやってそれをやめさせるかです。
周りにいる人は、こだわりは必ずやめられるからという強い信念を持って、こだわりに立ち向かって下さい。
こだわりをやめさせられると、初めは苦しくて大騒ぎしますが、やがて少しずつ慣れていきます。
それまで、僕たちと一緒に頑張って欲しいのです。




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