2010年06月08日

アンベードカルの生涯

不可触民についての本を読み漁っていますが、こんな人が、現実にいたんですね。。。

アンベードカルの生涯 (光文社新書)
ダナンジャイ・キール (著), 山際 素男 (翻訳)

インド不可触民の出身で、その解放、インドの独立、インド憲法の制定、そしてヒンズー教から仏教へ改宗し、インド仏教を復興させたアンベードカルの伝記。
目次

第一章 二五〇〇年
第二章 幼年、青年時代
第三章 自立
第四章 時の人
第五章 奴隷制に抗して
第六章 独立宣言
第七章 輝ける星
第八章 土地、労働、教育
第九章 世界世論の審判
第十章 ガンジーとの闘い
第十一章 休戦
第十二章 現実
第十三章 青天の霹靂
第十四章 ヒンズーイズムの断罪
第十五章 新政党の誕生
第十六章 労働者のリーダー
第十七章 連邦制度とパキスタン
第十八章 泥小屋から栄光の座へ
第十九章 労働大臣として
第二十章 制憲議会
第二十一章 現代のマヌ
第二十二章 仏教への傾斜
第二十三章 再び野に下る
第二十四章 飽くなき批判
第二十五章 仏教の復興
第二十六章 最後の旅

参考文献


その生涯の凄まじさの片鱗が伺える一節を引用。

P347
この国、いや外国においてすら、アンベードカルほど波乱に富み、刺激的でロマンチックな人間は稀であろう。牛糞にまみれた不可触民の子として生れ、不治の病のように忌み嫌われた少年時代を送り、床屋、宿屋、寄宿舎、車、寺院、役所といった社会の総てから疎外され、飲水、食物すら拒否される人生を歩まされ、やがて世界的最高学府で学位を取りながら、その一歩一歩を徒手空拳、血と汗を流しつつ一つ一つかち取ってゆかなければならなかった。
有力な政党、新聞、ジャーナリズム、財力の一切を持たず、むしろそれらと事ごとに闘いながら、その実力によって法曹界、政界に地歩を築き、遂に法務大臣として、インド憲法の父と崇められるに到った。
アンベードカルは新聞も編集した。彼は、経済学、社会学、歴史、政治の分野に健筆を振い著作した。寄宿舎、図書館を設立し、法科大学の学長にもなった。幾百という政治、社会的集会、会議を司会し、大衆的指導者として政治、社会、労働運動をリードした。
彼は政党、大学を創設し、政治家としての叡智を発揮し、英雄的勇気、殉教者的忍耐、大学者としての学識を人びとに示した。六五歳という短い生涯の中で、不可触民の子供として生れた人間が、これほどまで多才な目覚ましい働きと学識を誇りえたということは、現代社会では恐らく類のない出来事であろう。


この本の中で、特に大きなポイントが、マハトマ・ガンディーとの争いです。
かなりアンベードカルの立場寄りに書かれていることは否めませんが、それでも尚、本当の意味で「インドの父」と言えるのは、ガンディーよりもアンベードカルなのだと思います。
アンベードカルから学ぶべきことが、ありすぎるほどあります。
<参考URI>
ビームラーオ・アンベードカル(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%AB
<blog内関連記事>
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破天。

posted by わけい at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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