2010年08月25日

イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する

アラスカの魅力を写真で伝えた、写真家・星野 道夫さんの本。



イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)

hiraiさんからオススメ頂きました。
自然とは何か、それを守るとはどういうことなのか、そして自然の中での人生とは何かについて考えさせられました。


僕はいつのころからか、歴史の長さを人の一生で考えるようになった。今、自分がここに在るということは、歴史のどの時代にも自分の分身がどこかにいたということだ。親からスタートして自分の分身が一列にずっと並んだなら、例えば二千年前の弥生時代の分身はわずか七、八十人先なのだ。振り返り、少し目をこらせばその男の顔をかすかに読みとることだってできるだろう。僕たち人間の歴史とは、それほどついこの間の出来事なのだ。



考えてもごらん。たとえば、このツンドラに咲く花々を美しいと思い、一本の花を地面から引き抜く。なぜその花が抜かれ、隣の花が残ったのか。人生はそんな理不尽さに満ちあふれている。



私たちはある風景に魅かれ、特別な想いをもち、時にはその一生すら賭けてしまう。風景とは、ひとつの山であったり、美しい川の流れであったり、その土地を吹き抜けてゆく風の感触かもしれない。それをもし自然と呼ぶならば、人間がどれだけ想いを寄せようと、相手はただ無表情にそこに存在するだけである。私たちの前で季節がめぐり、時が過ぎてゆくだけである。
が、今、目の前に横たわるカリブーの骨は、ゆっくりと大地に帰り、また新たな旅が始まろうとしているのではないか。自然が、いつの日か私たちの想いに振り向いてくれるとは、そのことなのではないか。自然はその時になって、そしてたった一度だけ、私たちを優しく抱擁してくれるのではないだろうか。


心が洗われた気分。
都会の中に暮らしていても、自然を感じることは多々あります。
さあ、今日も生きていこう。


<参考リンク>
星野 道夫 - Google イメージ検索
星野道夫公式サイト
星野道夫 - Wikipedia
posted by わけい at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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