2011年01月09日

イノベーションと企業家精神。

P.F.ドラッカーの名著。
やっぱりドラッカーって凄いんだなぁと思いました。

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

目次
第1部 イノベーションの方法(イノベーションと企業家精神
イノベーションのための七つの機会
予期せぬ成功と失敗を利用する―第一の機会 ほか)
第2部 企業家精神(企業家としてのマネジメント
既存企業における企業家精神
公的機関における企業家精神 ほか)
第3部 企業家戦略(総力戦略
ゲリラ戦略
ニッチ戦略 ほか)
企業家社会



内容が素晴らしすぎて、ここで解説するより、ぜひ実際に読んでみてくださいという思いです。

個人的には、自分自身が活動する分野に最も近い「公的機関における企業家精神」に強く共感しました。
章丸ごと全部重要なことだなぁと思いました。たぶん、他の分野で活動している方なら、その分野の章から得るものもきっと多いんだろうなと思います。

私がこの本から学んだことは、「何を売るかではなく、誰を満足させるか?」という意識で仕事をすることが大切だということです。

また、もっとも印象に残ったフレーズがあります。
「成功したイノベーションをみると、いずれも驚くほど簡単である。『これはわかりやすい。どうして自分が思いつかなかったのだろう』と言ってくれることこそ、最高の賛辞である。」 11章 イノベーションの原理

その他、名言的に印象的だったところを引用。

イノベーションとは、資源に対し、富を創造する新たな能力を付与するものである。資源を真の資源たらしめるものが、イノベーションである。

2章 イノベーションの機会



いかなる種類の仕事であれ、一つの仕事に成功するためには、顧客の価値を信じ、それを追及していかなければならない。

4章 源泉=調和せざるもの



手のこんだイノベーションは失敗する。
(中略)
きわめて単純、きわめて明快、きわめて具体的なイノベーションにのみ成功のチャンスがある

6章 源泉=産業と市場の構造変化



リードタイムが、時代によって大きく異なることはない。一般には、科学上の発見が、技術、製品、商品となって実用化されるまでに要する時間は、昔に比べて今日のほうがずっと短くなっていると信じられている。しかし、これは大きな間違いである。

9章 源泉=新しい知識



企業家たるものは、いかに成功物語に心を動かされようとも、「アイデア」にもとづくイノベーションには手を染めない方が賢明である。

10章 素晴らしい「アイデア」



イノベーションの機会は数えきれないほどある。実際、とうてい活用しきれないほどたくさんの機会があるのである。そして、これらのイノベーションの機会については、われわれはすでに、いかなる観点から見るべきか、何を探すべきか、何をなすべきかを知っている。

10章 素晴らしい「アイデア」



イノベーションとは、体系的に行われてはじめて成功することのできるものである。

11章 イノベーションの原理



イノベーションとは仕事である。そしてイノベーションには専門的な知識が必要だということである。優れたイノベーションを行う者は、ある特定の分野においてのみ、優れたイノベーションを行なうのである。

11章 イノベーションの原理



昨日の成果を守ることは、イノベーションではない。ところが昨日を守ることのほうが、明日をつくることよりも、はるかにリスクが大きいのである。
(中略)
成功するイノベーターは保守的である。彼らは成功するためには、保守的たらざるをえない。
そして彼らは、リスク志向ではなく、機会志向である。

11章 イノベーションの原理



イノベーションを行おうとしない企業は、必然的に年をとり、老衰していく。

13章 企業家的事業



企業家精神というものは、自然発生的ではない。創造的でもない。それは努力である。

13章 企業家的事業



人と金という生産資源が、昨日によって食いつくされるのを防がなければならない。

13章 企業家的事業



今日とは違う明日をつくり出す製品、サービス、工程、技術のために、今日仕事ができるように経営しなければならない。

13章 企業家的事業



イノベーションは、人間が行なうものである。そして、人間は組織の中で動く。
(中略)
報酬、人事、政策が、正しい企業家的行為に報いることはあっても、罰することはけっしてないというようになっていなければならない。
13章 企業家的事業



新しい試みに対しては、それが負いきれないような負担を負わせてはならない。しかし一方、新しい試みに取り組んでいる人たちには、その努力にふさわしい報酬を与えて、十分に動機づけを行わなければならない。
(中略)
失敗に対して報酬を与える必要はない。しかし、挑戦したことを罰してはならない。
13章 企業家的事業



仕事に必要な特別な個性というものはない。必要なのは、学ぼうとする意欲、一生懸命やろうとする心、自己を律しようとする意志、正しい方針に合わせ、それを実行しようとする姿勢である。そして、これこそまさに、企業家的経営を採用した企業が、人事配置の面で学んできたものなのである。

13章 企業家的事業



人は自分の理解しているところでのみイノベーションを推進できる。

13章 企業家的事業



公的サービス機関すなわち政府機関、労働組合、教会、学校、地域団体や慈善団体、専門家団体や、業界団体なども、企業とまったく同じように、企業家的でなければならない。むしろ企業以上に企業家的であることが必要かもしれない。今日のような社会、技術、経済の急激な変化は、公的サービス機関にとり、脅威であると同時に、機会でもある。

14章 公的機関における企業家精神



経営者は、外で、つまり市場で、顧客や自社のセールスマンと過ごし、見たり聞いたりしなければならない。製品なりサービスの意味を決めるのは、顧客であって生産者ではないということを体で覚えなければならない。

15章 ベンチャービジネス



成長は多くの現金と多くの資本を必要とする。もし成長しているベンチャービジネスが利潤をあげているとすれば、それは虚構である。つまり、それは勘定の帳尻を合わすためにのみ差し込まれた帳簿上の一項目にすぎない。
(中略)
ベンチャービジネスには、キャッシュ・フローの分析と予測と管理が必要である。
15章 ベンチャービジネス



古い諺は、規律のないところに自由はないという。規律のない自由は放縦であり、やがて無秩序へと堕落する。そのあと間もなく独裁へと転化していくだろう。

15章 ベンチャービジネス



イノベーションが事業となったあと、いよいよ仕事が始まるのである。すなわち、この戦略が本当に成功するためには、つねにリーダーたる地位を維持していくための絶えざる努力が要求されるからである。

16章 総力戦略



顧客をつくり出す
顧客こそ事業の目的である。じつは顧客こそ、あらゆる経済活動の究極の目的なのである。

19章 変化する価値観と顧客特性



価格設定を戦略として考えるものはほとんどいない。しかし、価格設定の仕方によって、顧客は自分たちが買うものに対して対価を支払えるようになる。
(中略)
問題は供給者にとってのコストではなく、顧客にとっての価値なのである。

19章 変化する価値観と顧客特性



顧客が何を買うのかを問う者は誰でも勝つことができるのである。

19章 変化する価値観と顧客特性



イノベーションとは、市場や社会に変化をもたらすことである。イノベーションは、顧客に便益を与え、社会に富の増殖能力を与える。それは価値や満足を生み出す。
イノベーションの価値はつねに、顧客のために何をなすかによって決まる。したがって企業家精神もまた、つねに市場志向的でなければならない。

19章 変化する価値観と顧客特性



イノベーションの機会というものは、暴風雨のようにやってくるのではなく、そよ風のようにやってくる。

エピローグ


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posted by わけい at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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