2012年02月07日

いま、会いにゆきます (小学館文庫)



僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活」の巻末解説を書かれていたのが、この「いま、会いにゆきます (小学館文庫)」の著者、市川拓司さんでした。

映画になったので、名前だけは知っていたのですが、映画を見ることも、内容を知る機会もありませんでした。
市川拓司さんご自身がアスペルガー症候群と呼ばれる自閉系の方だそうですが、書かれる小説の登場人物の多くも、自閉系の人物が多く登場すると、この解説の中で書かれていました。

小説を読む機会が少なくなりがちで、中々手を出せずにいましたが、この解説を読んで興味が湧き、手に取ってみました。

いま、会いにゆきます (小学館文庫)

前述の通り、映画にもなっているので、ご存知の方も多いと思います。
私自身は、「純愛小説を楽しむ」という動機ではなく、「アスペルガーの人が見ている世界を垣間見たい」という、小説を楽しむ上では不純な動機だったため、最初はなかなか小説の世界に入り込むことができませんでした。
実際、何人かいる、自閉系の友人、知人の言動とそっくりな印象や、ちょっと違うなぁという印象ばかりを追って読んでしまっていたように思います。

しかしその中で、日常当たり前にある「幸せ」というのが、本当の幸せなのだという、この小説のメインテーマには、すごく感銘を受けました。
何でもない言葉にある、幸せを本当に愛おしく感じているからこそ、温かい印象の小説が出来上がったのだと思います。

たとえば、こんな表現がありました。

「おはよう」とか「おやすみ」とか「おいしいね」とか「大丈夫?」とか「ちゃんと眠れた?」とか「こっちに来て」とか、そんな何気ない言葉すべてに愛が宿っている。
それが夫婦なんだと、ぼくは思った。
あの時は気付かなかったけど。


もし、この小説を手に取り、読もうと思われるのなら、私のような不純な動機ではなく、日常ある当たり前の言葉の中の愛情に敏感になれるよう、この純愛を味わうために読まれることをオススメします。

やっぱり、結婚して、子どもができてという過程の中で、ひとつひとつの言葉に対する感じ方が、大きく変わったように思います。
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posted by わけい at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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