2013年01月25日

「週4時間」だけ働く。 (ティモシー・フェリス (著), 田中じゅん (翻訳) )



色んなところで話題になっていたので読んでみました。
タイトルからして気軽に読めるだろうと思っていたのに、驚愕の厚さでしたw

内容はなかなか分かり易い、カジュアルな文体でした。

この本の内容をざっくり説明すると、仕事は人に任せられることはすべて任せ、短時間で集中的且つ効果的に終わらせて、世界中を楽しく旅しよう(自分の好きなことを思いっきり楽しもう)っていう感じです。
で、人に任せる、っていうのも単に職場の誰かに振るとかではなく、世界中のヴァーチャル・アシスタントを効果的に利用して、アウトソーシングしようっていう内容になっています。
またインターネットを駆使することで、世界中どこでも仕事ができるのだから、収入は本国(この著者の場合アメリカ)を中心に得て、物価や人件費の安い所で過ごせば、サラリーマンの平均と同程度の収入で、かなり豪華な生活ができることも書かれています。
さらには、新たに自分がビジネスを始める場合、自分自身の仕事は最小限にして、最大限の利益を上げる方法もかなり事細かに書かれています。ちなみにこの著者は、スポーツ用のサプリメントをネット販売していますが、主たる従業員は自分一人、世界中のVAを利用してアウトソーシングし、自分自身は週に4時間だけ実働しているそうです。
そして、ムエタイの大会に初出場で優勝した方法、ある分野の専門家になる方法など、彼自身が体験してきた興味深い様々なことを事細かに語ってくれています。

ここまで書いて、世界中のVAを利用するとか、主たる収入の国と自分が過ごしている国が違うということについて、日本人である僕たちは、「言語が一番のネックだよね」ということに気づかされます。
この本には、著者が語学マニアであることから、言語の学習方法についてもサラッと書かれていますが、英語に自信を持てない日本人は非常に多く、「英語ができれば、世界中でVAを活用し、世界中の好きなところで過ごせる」と言われても、「英語かぁ。。」となってしまうのではないでしょうか?
この本には書かれていませんが、実際、ある程度日本語が通じる国も多いですし、日本語をビジネスに使ってくれるVAも探せばいるでしょう。また、日本国内や日本向けの外注も、税務関係を中心に実はかなり成熟した市場になっていますから、それをいかにうまく組み合わせて、自分なりのコストパフォーマンスを実現させるかくらいにかかっているのかもしれないなぁとも思います。
また著者自身が書いていることですが、英語ができるVAを利用するといっても、ネイティブ並みのコミュニケーション能力を持っている人を探すのは大変で、料金とコミュニケーションの容易さを勘案して決定する必要があるようです。その辺の見極めや、VAへの仕事の頼み方のコツ、セキュリティの担保方法まで網羅されているところが、この本の醍醐味かもしれません。

もしあなたが、今の仕事が大好きで大好きでしょうがないのなら、この本はその仕事に思う存分集中するために、本来の仕事とは外れた業務を外注したり、経済的な悩みを解決する効果的な副業を創り出す方法として力を発揮するかもしれませんね。

勤勉な日本人にはふざけた感じのするタイトルかもしれませんが、最終的に出てくる答えが哲学的な興味深さを持っているのが面白いところです。

私自身に一番直接役に立ったのは、「メディア絶ち」についてでした。





目次
はじめに 知っておいてほしいこと
よくある質問とその答え  『週4時間』を疑う人は、これを読んでほしい
私自身の物語、そしてこの本が必要な理由
病状経過の年表 「著者のプロフィール」

ステップ1 定義(Defi nition)の「D」
1章 警告と比較 一晩で100万ドル使い果たす方法
2章 ルールを変えるという「ルール」 大衆受けするものは、たいてい間違っている
3章 悲惨な結果をまぬがれる 恐怖に備える、停滞を避ける
4章 システムをリセットする 分別を持たない、曖昧にしない

ステップ2 捨てる(Elimination)の「E」
5章 時間管理の終焉 幻想とイタリア人
6章 低情報ダイエット あえて無知でいる方法
7章 割り込みを遮断する方法、そして拒絶のワザ

ステップ3 自動化(Automation)の「A」
8章 生活をアウトソーシングする 面倒くさいことを押し付ける、「地球取引」を試す
9章 収入のオートパイロット化I ミューズを見出す
10章 収入のオートパイロット化II ミューズをテストする
11章 収入のオートパイロット化III 不在経営(MBA―Management By Absence)

ステップ4 解放(Liberation)の「L」
12章 姿を消す オフィスから脱出する方法
13章 改善不可能 自分の仕事を「葬る」
14章 ミニリタイアメント 移動式ライフスタイルを謳歌する
15章 喪失感を埋める 仕事を減らしたあと、人生に加えるもの
16章 ニューリッチがやってしまう13の間違い
最終章 読んでおきたいEメール

おわりに 言い忘れていた、大事なこと
〔ベスト・オブ・ブログ〕
都合の悪いことは起きても放っておこう
私が愛するものと、コラム修正2008年、私が気に入ったものと学んだこと
手荷物10ポンド(4.5kg)以下で世界旅行する方法
最小選択式のライフスタイル 成果が大きく、落胆が少ない6つの公式
Not-To-Do リスト やめるべき9つの習慣
利益増大のマニフェスト 3か月で採算がとれる(あるいは利益が2倍になる)ための11か条
聖杯 受信箱をアウトソーシングしてEメールをチェックしない方法
ティム・フェリスの処理手続ルール

〔契約に基づいたリモートワークの提案書〕

〔週4時間に生きる 読者によるケーススタディ、ヒント、仕事術〕
〔厳選された読書―けっこう大事なこと〕
〔ボーナス・マテリアル〕
ジェダイ・マインド・トリックス―70万ドル相当の広告枠を1万ドルで発注する方法
ライセンス 『タエ・ボー』から『テディ・ラクスピン』まで
ミューズの数学  製品の総収入を予測する
本物際のライセンス契約

いくつか印象的なフレーズがあったので、それを引用します。

P64

「量」、「数」、「回数」を求めすぎると、それはいずれも望んでいないものになってしまう。それは、財産や時間についてもあてはまる。ライフスタイルデザインは、何もしない時間を余分につくり出すことを目的としていない。それはかえって有害だ。そうではなく、時間を有効活用することが目的だ。だから「義務感でやることの反対の、自分がやりたいことをやる」と、シンプルに考えよう。


恐さから、何を先送りしているのだろうか?
一般的に言うと、もっとも恐れていることこそ、もっともする必要がある。電話することでも、会話することでも、その行動が何であれ、必要なことを遠ざけているものは、結果が分らないという不安だ。最悪のケースを明確にして、運命を受け入れ、あとはやるだけ。もう一度言うから座右の銘にしてほしい。もっとも恐れていることこそ、もっともする必要があるのだ。「人生における成功の程度は、人があえて持とうとした不快な会話の数によって計ることができる」と聞いたことがある。恐れていることを毎日ひとつはやってみよう。私は、著名人や財界の有名人にアドバイスを求めるために連絡を取ろうとするうちに、この習慣を身につけた。


P90

「なあ、お前、BMWのコンバーチブルに乗っている禿げたメタボ中年になっちゃうのか?」そうした結末は身の毛もよだつほど恐ろしいので、私たちはすぐに気を引き締めて元に戻るのが常だった。起こりうる最悪の事態とは、衝突炎上するようなものではなかった。絶望的なほど退屈な状態を、ほどほどに我慢できる現状として受け入れることだった。
覚えておいてほしい。退屈は「敵」だ。「失敗」なんていう抽象的なものではない。


P96

決して失敗することがなく、世界の他の人々よりも10倍も賢いとしたら何をするか?


P104
答えを知っている人に聞いてみるといい。本やネットの答えでは結局、いろいろ分析してしまってやる気をなくす。私がおすすめする一番最初の一歩は、誰かそれをやった人を見つけ、同じようにやるにはどうすればいいかアドバイスを受けること。そんなに難しいことじゃない。


P118
多忙とは怠惰(いい加減な思考とでたらめな行動)の一形態である。


P121
仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる


P194
ニューリッチのメンバーになることイコール要領よく働くことではない。自分自身を置き換える仕組みをつくり上げることを言っているのである。


P197

人に権限を与える前に「捨てる」を実行しよう。


P306
私たちニューリッチの目標は、できるだけ大きな会社をつくることではなくて、むしろ、できるだけ手間のかからないビジネスモデルをつくり上げることである。「バーチャルアーキテクチャ」を使えば私たちは情報の流れのトップにいるのではなく、その外にいることができる。


P430
リタイアした人も超大金持ちもあなたと同じ理由で満たされない気持ちになり、神経を病むことが多い。それはなぜか?つまりひまな時間がありすぎるんだ。
しかし、ちょっと待ってほしい……「週4時間」を実践して私たちが得るものは、有り余る時間じゃないのか?
そもそもこの本はそれについて書かれていたんじゃないのか?いや、そうではないんだ。自由な時間がありすぎても、心のなかで堂々巡りするだけで、自己不信が募るばかりになる。悪いものを取り去ることがすなわち良いものを生み出すことにはならないのだ。結局虚しさだけが残る。収入を得るための労働を減らすのが最終目的ではない。より良い生き方をして、より良い心を持っことが目的なんだ。
最初は上っ面の空想ばかりかもしれない。それはそれで悪くない。私もこの時期に重要なことをことさら強調するつもりはない。やりたい放題やって夢に生きていればいいんだ。それが浅はかで自己中心的なんてことはない。自分を抑圧することをやめ、何でも先送りにする習慣から脱出することは重要なんだ。
試しに、こんな夢にどっぷりと浸かってみたとしよう。島めぐりするためにカリブ海諸島へ移住する、あるいはセレンゲティのサフアリを冒険する。生涯忘れられないすばらしい思い出になるだろう。もちろんやるべきだ。しかしその3週間後、あるいは3年後には、もうそれ以上クルーズ船でピニャコラーダのカクテルが飲みたくなくなる。あるいは、真っ赤な尻のマントヒヒの撮影もしたくなくなる。必ずそんな時が来るのだ。そしてこの瞬間から、自己批判と自分の存在立忌義を問うパニック発作が姑まる。


P435
私はこう信じている。人生は楽しむためにある。そして、もっとも大切なことは自分自身に満足することである。
(中略)
すべての人に当てはまるようなただひとつの答えを示すことはできない。でも、私が取材した何十人かのNRの話をもとにすると、2つの基本的な要素が存在する。それは、絶え間ない学習と奉仕である。


P440
奉仕とは生命を救うことや、環境を守ることに限定されない。それはまた、より良い生活にも役立つものである。あなたかミュージシャンでたくさんの人に喜びを与えることができるなら、それは奉仕である。あなたがメンターとなってひとりの子供の人生を良い方向に変えていくならば、世界は確実に良くなったといえる。生活の質を高めることは、決して生命を守り、増やすことに劣るものではない。
奉仕とは、人生の心構えなんだ。
あなたがもっとも興味が持てる目的や手段を見つけよう。あとで謝るのはなしだ。


P441
「人生、何をすべきか?」
この問いに対する正しい答えなんかない。まずは、「べき」という考えから自分を解放しよう。そして、自分にとって楽しくてやりがいのある何かをすればいい。きっと人生で大事なのは、これだけかもしれない。

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posted by わけい at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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