2013年05月02日

限界集落株式会社(黒野 伸一)

山村地域の活性化をテーマにした、30〜40代のための青春小説。

限界集落株式会社


非常に楽しかったです♪
テーマそのまんまの内容ですが、「限界集落」、「市町村合併」、「食糧危機」、「ワーキングプア」、「格差社会」などなど、今の日本に山積みになっている問題を網羅していながら、突っ込みどころの非常に少ない、素晴らしい小説でした。

「30〜40代のための青春小説」という表現は、どこにも書かれていなくて、僕の個人的な感想です。
この世代の人が中心に活躍する内容だからというのもあるのですが、この世代の人が読んだ時、読後感として彼らを羨ましいと思うのではないかと感じました。僕自身もその一人です。
クライマックスで大きな金銭事情を抱えてしまうのですが、それを解決するために、彼らが必死になって自分の財産もプライドも投げ打って村のために頑張る姿を読むと、「自分にはそれだけ必死になれるものがあるだろうか?」という気持ちになります。
「ワーキングプア」や「労働環境」と言った問題も、実は労働時間とか労働環境に根本的な問題があるのではなく、取りあえず食べていけて、昼夜を忘れて夢中になれるような仕事に就けない現実に問題があるようにも感じさせられます。

ただ僕自身の場合、彼らに羨ましさを感じつつも、自分自身もある程度は理想的な環境で生きさせてもらっているのかなぁという思いもあります。
とはいえ、この小説を読んで、「もっと頑張ろう!」って思えたことは事実です。

頑張っている人にも、何だか日常に楽しさを感じられない人にも、一読をおすすめできる一冊です。
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posted by わけい at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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