2013年10月05日

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則(エドガー・H・シャイン (著), 金井壽宏 (監修), 金井真弓 (翻訳) )

学術書的エッセイ。非常に読みにくいけれど、こういう書かれ方でしか表現されないもの、理解できないものがあるように思った。

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則



目次
1 人を助けるとはどういうことか
2 経済と演劇―人間関係における究極のルール
3 成功する支援関係とは?
4 支援の種類
5 控えめな問いかけ―支援関係を築き、維持するための鍵
6 「問いかけ」を活用する
7 チームワークの本質とは?
8 支援するリーダーと組織というクライアント
9 支援関係における7つの原則とコツ

印象に残った箇所を引用。

P052
文化的なルールが曖昧だったり誤解されたりする場合、悲劇的な結果が生まれる。南アフリカで白人の監督者が金鉱で労働者たちに罰を与えたときがそうだった。反抗的で信用できないからという理由だったが、労働者たちがこそこそした目つきをして、「決して目を合わせない」せいだったのだ。監督者たちは知らなかったが、その労働者たちが育った部族のルールには、目上の者の目をまともに見てはいけないという基本原則があった。目を見ることが、敬意を払っていないことの証明だとされたのである。


P124
クライアントにはあらいざらい打ち明けてもらわねばならない。さもなければ、支援者はどんなことが起きているのか、現実的に意味をつかめないのだ。また、純粋な問いかけは、クライアントが物事を診断的に考え始められるような方向、現実的な行動の観点から見られるような方向に持っていかねばならない。


P178
グループの中でより高い地位にある人間が、他人の言葉に積極的に耳を傾けることによって謙虚な姿勢を見せるチームは、ほとんどの場合、うまくいくという点だ。これによって、よい結果を出すには他者が重要だと認識し、グループの中で適正かつ公平であると感じられるアイデンティティや役割を育てるための、心理的間隔を作り出せることになる。先にも述べたように、統括する人間がいることには変わりないが、発達していく機会がグループにあるなら、メンバーは任務の遂行を促進し、個人的な欲求も満たせる自分の得意分野を見つけられるだろう。地位や階級が同等になることはないが、チームメイトたちはそれぞれの役割に釣り合った適切な地位に満足するはずだ。


P228
リーダーシップを定義する一つの方法は、目標設定のプロセスと、そうした目標を達成するために他人(部下)を支援することの両方だと言える。


P287
プロセス・コンサルテーション 10の原則
原則1 絶えず人の役に立とうと心がける。
原則2 今の自分が直面する現実から決して遊離しないようにする。
原則3 自分の無知を自覚する
原則4 あなたがどんなことを行っても、それは介入、もしくはゆさぶりになる。
原則5 問題を自分の問題として当事者意識を持って受け止め、解決も自分なりの解決として編み出していくのは、あくまでもクライアントだ。
原則6 流れに沿って進む。
原則7 タイミングがすごく大事
原則8 介入で対立が生じたときには、積極的に解決の機会を捉えよ。
原則9 何もかもがデータだと心得よ。誤解はいつも起こるし、誤解は学習の重要な源泉だ。
原則10 どうしていいかわからなくなったら、問題を話し合おう。

どんな場面でも一番大切なのは、控えめで純朴な「問いかけ」ですね☆
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posted by わけい at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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