2014年05月31日

赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド(清水悦子 (著), 神山潤 (監修))

出産後子育てが始まると、それまでの生活とはほとんどすべてが一変してしまい、ストレスや戸惑いの多い日々が始まるのですが、その中でも特に大きいのが「睡眠」の問題では無いでしょうか。
「やらなきゃならないこと」はたくさんあるのに、赤ちゃんが離れてくれないとか、ホルモンバランスの変化で異様に眠気が強くなるとか、さらにはどうやっても泣き止んでくれない「夜泣き」とか、色んな悩みが出てきます。
この本は、そんな悩みを解決する、大きな一助になると思います。

僕自身はママではなくパパですが、卒乳以後は寝かしつけをすることも多く、この本を読んで振り返ってみると、なかなか正しい寝かしつけができていたのだなと自信が持てました。


赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド




目次

はじめに
本書の使い方

第1章 赤ちゃんはなぜ夜泣きをするの?
・夜泣きの原因とは?
・赤ちゃんが夜中に起きるのは自然なこと
・“寝言泣き”を知っておこう
コラム:夜泣きの原因になる意外な食べ物

第2章 簡単3ステップで赤ちゃんの眠りを改善しよう
・まず、これだけやってみよう!
・添い寝とひとり寝どちらがいい?
・現代の生活スタイルが夜泣きの原因のひとつ!?
・早く寝かせても大丈夫!?
コラム:もっと赤ちゃんとお出かけしよう!

第3章 赤ちゃんの快適な安眠スケジュールを知ろう!
・赤ちゃんの睡眠と生活の流れを理解する
・月齢別安眠スケジュール
・早く寝かせる工夫をする
・早起き赤ちゃんへの対応は?
・お風呂に入れるタイミング
・保育園に通っている場合のスケジュールのポイント
・上の子がいる場合のスケジュールのポイント
・あなたのオリジナルのスケジュールを作ろう!
・あなたの安眠スケジュール表
コラム:搾乳のすすめ

第4章 寝かしつけのやり方を変えよう!
・なぜ変える必要があるの?
・変えたほうがいいかチェックしてみよう
・赤ちゃんのタイプ別寝かしつけの方法
・赤ちゃんの抵抗を減らす秘策
・ママの強い意志が大切
・「ごめんね」ではなく、「大丈夫よ」と伝えよう
・どうしてもうまくいかないときは
コラム:子育てがラクになる魔法の習慣

第5章 「おっぱい」と「眠り」の関係
・母乳とミルクどっちがよい?
・添い乳って、ホントにラク?
・授乳間隔が短い悩みを解決しよう
・ちょこちょこ授乳を防ぐには
・夜中の授乳は、いつ必要なくなるの?
・ママも楽チンな、夜の授乳のタイミング
・夜の授乳がつらいママへ
・断乳したら寝てくれるようになるの?
・急に長く寝てくれるようになったら要注意!おっぱいのトラブル
コラム:パパにしかできない夜泣き対策

第6章 夜泣きは赤ちゃんからのメッセージ
・ママ、ひとりで悩まないで
・パパにもちゃんと伝えよう
・「ありがとう」は魔法の言葉
・赤ちゃんとの絆を深める、ちょっとした習慣
・「泣き」を受け入れると楽になる
・ママがOKなら、それがベスト!
・「自然体で生きる」ことの大切さ

おわりに


印象に残った部分を引用。


P34
赤ちゃんの体内時計をくるわせるような生活をしていないか、チェックしてみましょう!

□朝八時を過ぎても起こさないで、寝かせたままにしている
□親の生活時間に合わせて、夜9時以降に寝かせている
□夕方から寝るまで、ずっと明るい部屋にいさせている
□夜眠った後も、テレビや明かりのついたリビングにいさせている
□パパが帰宅してから、夜遅くお風呂に入れている
□外出が少なく、日当たりの悪い部屋に1日中いることが多い
□夜泣き対策で、夜中のドライブやDVD、電気をつけて遊ぶなどしている
□携帯電話をいじりながら寝かしつけをしている

ひとつでも当てはまったら、生活を改善したほうがいいでしょう。
私がお伝えしている夜泣き改善法は、体内時計がうまく働いてくれるように生活リズムを整えることを基本としています。
早寝早起きを大切にしているのは、このためなのです。


P52
寝る前の30分のイチャイチャタイムを作ろう!
まずは、夜8時までに寝かせることを目標にしましょう(すでにもっと早く寝かせている場合は、そのままで大丈夫です)
夜8時に寝かせるためには、7時30分までには、夕食やお風呂、歯磨きや着替えなどをすませてください。

そして寝る前の30分は、ママと赤ちゃんのイチャイチャタイムです。いつも過ごしている部屋の明かりを薄暗くして、スキンシップをとりながら静かに過ごしましょう。
(中略)
イチャイチャタイムの過ごし方のポイント
@ママはいつもより声をワントーン低くして、優しくゆっくり話す。
Aテレビ・パソコン・携帯は厳禁!部屋はオレンジ色の光で薄暗くする。
B家事や仕事のことは忘れて、しっかり子どもと向き合う。
C大きい子の場合も、意識してスキンシップをたっぷりとる。
D1日の振り返りを話す場合は、子どもの「よかった行動」を、具体的に伝える。
E授乳中の子は、おっぱいや哺乳瓶をくわえたまま寝てしまわないように注意して、足のうらをくすぐったり、軽くたたいたりして、なるべくたくさん飲んでもらう。

薄暗い中で過ごすことで、強い眠気を起こすメラトニンというホルモンの分泌を促し、寝つきを良くしてくれます。
また、寝る前の30分のこの習慣は、ママと赤ちゃんの絆を深め、日中の興奮を静める役割もあります。赤ちゃんに、心も体も寝る準備ができることで、ママは寝かしつけとてもラクになるでしょう。
心穏やかに、すてきな時間を楽しんでくださいね。


P120
他にも、お腹や背中、お尻トントンは、一定のリズムが眠気を誘い、どんな子にもおすすめです。保育士の間では定番の方法です。
時々トントンを嫌がる子もいるので、やってみて様子をみてくださいね。
一緒に添い寝をしていることをわかりやすくするために、お腹に手を乗せたり、手をつないだり、体をピタッと寄せ合ったりというだけでも、十分安心できる寝かしつけです。

赤ちゃんを寝かせるためには、抱っこしたり、おっぱいをくわえさせないといけないというのは、ママがそう思い込んでいるだけで、苦労せずに別の方法で寝てくれる場合も多くあります。


P128
寝かしつけを変えたときに赤ちゃんが泣くのは、慣れ親しんだ前の方法で寝かせてほしいからです。
寝かしつけを変えると、赤ちゃんが強く泣き続けることがあります。
いつまでたっても泣き続ける赤ちゃんを見て、ママがあきらめて(かわいそうに思って)前の方法に戻してしまうことが、新しい習慣を定着させない大きな原因になります。

長時間泣いた結果、前の習慣に戻ったことを、赤ちゃんはどう思うかというと、「ぼくの希望をママにわかってもらうには、一生懸命泣き続けないといけないんだ」と学んでしまうのです。
そう学んだ赤ちゃんは、また次の寝かしつけのときも体力の続く限り泣き続けます。
寝かしつけを変えようとチャレンジし、長時間泣かせたあげくに前の方法に戻るということを繰り返すと、そのたびに、赤ちゃんが泣き続ける時間が延びていきます。
これは、ママにとっても赤ちゃんにとっても、とてもつらい悪循環です。
すでに何度も失敗した経験のあるママは、赤ちゃんの泣き声に耐えられない場合がほとんどです。
この悪循環を断ち切るには、パパに寝かしつけを代わってもらうのもひとつの方法です。

ママの意志がぐらついて、寝かしつけの方法をいろいろ変えたりすると、赤ちゃんは自分がどうやって眠りについたらいいのかがわからなくなって逆に
混乱を大きくしてしまいます。

一見スパルタに感じるかもしれませんが、徹底してやることが、実は、寝かしつけの習慣が変わったことを赤ちゃんにわかりやすく教えるとても優しい方法なのです。
スパルタだからといって、心を鬼のようにして行うものではありません。そこは、誤解のないほうにお願いします。
ママは、赤ちゃんにたっぷり愛情を示して、新しい習慣への不安を減らし、優しく応援してあげる姿勢で取り組んでくださいね。


P149
ちょこちょこ授乳を防ぐにはどうしたらいいのでしょう。

大切なことは、赤ちゃんが泣いたらすぐにおっぱいをあげるのではなく、どうして泣いているのかを考えることです。
お腹が空いた以外の原因で泣いているときは、おっぱいに頼らないようにしましょう。おっぱいは泣きやませるための道具ではありません。
とはいえ、赤ちゃんが小さいうちは、やっぱり授乳のタイミングは、わかりにくいのも確かです。

そこで、日中の授乳におすすめの方法を紹介したいと思います。次のページの流れを実践してみてください。

泣く

オムツをとる

あおむけで、お腹や胸を楽しくマッサージ

うつぶせにして、背中やお尻を楽しくマッサージ

オムツをはかせる

抱っこであやしたり、好きなおもちゃで遊ぶ

それでも泣いたら授乳

(中略)

授乳しなくても遊んでいるうちに泣きやんでしまうことが度々あると思います。
ママは、その経験を通して、お腹が空いた以外でも泣くことがあることを実感して、だんだんと赤ちゃんの泣く理由やタイミングがわかるようになっていきます。
お腹が空いているなとわかるようになったら、遊びをはさまずに授乳してあげて大丈夫です。方法や順番にこだわるのではなく、赤ちゃんの声に耳を傾けることを意識してくださいね。

生後2ヶ月に入ったら、日中はこの方法で授乳をして、夜間は3時間くらいあけることを意識して静かに授乳すれば、じょじょに授乳間隔は開いてきます。
授乳間隔は、赤ちゃんの「泣き」任せではなく、ママが上手にリードしてあげてくださいね。


P174
ママが夜中の赤ちゃんの泣き声に敏感なのは、出産に伴うホルモンバランスの影響で、ママの睡眠が全体的に浅くなっているからなのです。
ママは、赤ちゃんの命を守るため、赤ちゃんの異変にいち早く気づけるように、体の仕組みがそうなっているのです。
でもパパにはそういった体の仕組みがありません。
だから多少の泣き声では、ほとんどのパパには聞こえておらず、ママがよなかに大変な思いをしていることに、まったく気がつかないのです。

こういう男女の体や脳の仕組みの違いは、どうあがいても仕方のないことです。
これは、夜泣きだけでなく、育児全般についていえます。
パパは、育児中のママの気持ちがよくわからないのです。


P176
そんなパパに、何か育児でやってほしいことがあるときは、どういうふうに、何をしてほしいのかを具体的に伝えましょう。
宇宙人のような赤ちゃんをどう扱ったらいいのかを、ちゃんと教えてあげてくださいね。

ママに教えてもらうのが嫌いな、プライドの高いパパもいるでしょう。
そういうパパに教えるときのポイントは、「ママに聞き直さなくてもわかる」ように準備してあげることです。
たとえば、パパにもオムツ換えができるようになってほしいとします。
「オムツはこうやって換えてね」と、パパにやっているところを見せたら、「まあ、オムツの袋にも書いてあるから大丈夫ね」と、さりげなくわからなくなったときの解決法も伝えておきます。
紙に書いておいたり、わかりやすい育児書を目につくところに置いておくのもいいですね。
ある程度方法を伝えたら、あとは細かいやり方には口出ししないことがとても大切です。細かい口出しは、監視されているように感じたり、信頼されていないように感じて、誰でもあまり気分のいいものではありません。

ママにとっては、パパの手つきが危なっかしくてちょっと不安でも、思い切って任せてしまいましょう。
すると、かつてのママがそうであったように、パパも試行錯誤を重ねながら、だんだんと赤ちゃんの扱いがうまくなっていきます。


P178
最近は、育メンブームも手伝って、育児に参加するパパも増えてきたようですが、それでも育児にすんなりと入っていけるパパは少ないのが現状です。
パパがスムーズに育児に参加できるようになるには、ほとんどの場合、ママのさりげないサポートが必要なのです。

パパが察してくれるのを待ってイライラするくらいなら、はじめから言葉にして具体的に何をしてほしいか、ちゃんと伝えてみてくださいね。


P190
赤ちゃんがなかなか泣きやんでくれず扱いにくくなる原因を「成長へのステップ」にあるとしています。
この成長へのステップは赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでに8回訪れます。1歳までに、必ず8回は機嫌が悪くて泣きやみにくい時期があるということです。

なぜ、成長のステップが泣く原因になるかというと、赤ちゃんにとっって成長は、大きな驚きの出来事だからです。
赤ちゃんは、一定の調子で右肩上がりに成長しているわけではありません。急激な成長とゆるやかな成長を順番に繰り返しています。

急激な成長の時期は、赤ちゃんは一晩で世界がひっくり返ったような体験をします。今まで20cmくらいまで先しか見えなかったのが、翌朝突然1m先のものも見え出し、急に色彩も豊かになったりするのです。
大人にとって「成長」という言葉は、とてもポジティブなイメージですが、赤ちゃんにとっては、きっと大海原に突然放り込まれたほうな、孤独と恐怖の体験なのでしょう。
このように、赤ちゃんにとっては「成長」が喜びではなく、とても不安なものなのだということがわかると、いくらあやしても泣きやんでくれない理由も納得できますね。

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村


posted by わけい at 10:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
私は「読書ログ」という読んだ本の管理やレビューを書くサイトの運営をしています。

ブログを拝見したのですが、ぜひ読書ログでもレビューを書いて頂けないかと思い、コメント致しました。

トップページ
http://www.dokusho-log.com/

こちらでメンバーたちのやり取りの雰囲気がご覧になれます。
http://www.dokusho-log.com/rc/

また、本を本棚に入れていくだけでグラフが作れます。
http://www.dokusho-log.com/profile/dokusholog/

読書が好きな人同士、本の話題で盛り上がっています。
もしよろしければ遊びにきて頂ければと思います。

よろしくお願い致します。
Posted by 読書ログ at 2014年06月25日 13:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック