2016年06月12日

仕事は99%気配り(川田 修)

営業に関する本を読み漁る中で出会った、川田修さんの本。
いつもながら、心が洗われるような気持ちになります。

仕事は99%気配り (朝日新書)




目次
第1章 「ちょっとした気配り」が心に大きな変化を与える
第2章 気配りの基本は「相手目線」で考えること
第3章 成功している人は、みんな「気配りの達人」
第4章 あと少しの気配りがあれば…と思う残念な瞬間
第5章 私の気配り実践法
おわりに 「おたがいさま」という気持ちを忘れない

印象に残った個所を引用。
P79
私はホテルに泊まると、必ず洗面台を自分の使ったタオルできれいに拭いてから帰ります。
蛇口の周りって、たぶんいちばん拭きにくい場所ですよね。そこがきれいになっていれば、その部屋に掃除に来た人がちょっと温かい気持ちになるかもしれない。
ただ、そんな理由で拭いているのです。
もちろん仕事でも何でもないですし、掃除係の人と面識があるわけでもありません。「相手の気持ち」を考えて、ただそうしているだけです。
洗面台をタオルで拭くようになった最初のきっかけは、ゴルフ場のトイレでした。
何年か雨にマナーが厳しくて有名なゴルフ場のトイレで、手を洗って自分の手を拭いた後、さっと洗面台を拭いている方を見かけたのです。
見ていると必ずみんなやっていきます。後の人が気持ち良く使えるようにという、ちょっとした気配りです。
実はゴルフ場の格は、トイレの洗面台を見ればわかるとも言われているそうです。
洗面台を拭くことをそこで学んだ私は、ホテルに泊まっても、チェックアウトの時にはさっと拭くことが習慣になっていきました。
ゴルフ場のように次に誰かがその洗面台を使うわけではありませんが、大事なことはその行為自体ではありませんから、それでも良いのです。
これも、私の中に訪れた変化のひとつだと思います。
だから、メールをくださった方々にも聞いているのです。
「あなたの中に変化はあらわれましたか?」と。
最初は真似でも構いません。
問題はその先。
小手先の気配りで終わるのではなく、自分の心の中に変化が訪れることが大切なのです。


P99
これは私の持論なのですが、最高に優秀な経営者というのは、自分がいなくても会社がまわる状態を作れる人だと思うのです。
「俺なんていなくてもいいんだよね」
この社長さんはいつもそう言っていますが、実際にはその人がいるからこそ、会社の経営が成り立っていて、業績を伸ばしているはずです。


P167
「相手は保険が嫌い」という事実には、目をつぶらないほうがいいんです。
保険の話をするのに、保険に関することに目をつぶっていては進むものも進みません。
実際に保険が大嫌いで、今にも追い返そうという雰囲気の方もいらっしゃいます。そういう方とお会いした時には、こう言います。
「すいません。今、僕がここに座っていて、すっごくイヤな気分じゃないですか?」
営業マン・ウーマンはえてして自分にとってネガティブな情報にフタをしたくなりますが、事実から目を背けて商談をしても、結局は断られてしまいます。しかも、その理由がわからないまま、商談が崩れてしまうのです。
実績のあがらない営業には、お客様の気持ちを考えずに、「自分の都合」だけで話を進めてしまう人が多いのではないでしょうか?
営業マン・ウーマンというのは、自分の商品を売りたいわけですから、商品のことしか考えていません。それは私にしても同じことです。
でも、商品のことばかり考えているお客様なんていないのです。それでころか、営業されることにマイナス感情を抱いている人のほうが多いかもしれません。
営業マン・ウーマンにとっては、それは「不都合な真実」です。
「不都合な真実」から目を背けて、「売りたい!」「売りたい!」という気持ちだけで話をしてしまっている人が多いのだと思います。
そんなふたりの会話が成り立つわけがありません。
だから私は、一度目にお会いした時は「商品を売りたい」という気持ちを排除して話をします。相手の気持ちにチューニングするわけです。
では、具体的にお客様と何の話をするのかというと、たとえば出身地について伺います。
(中略)
どの街に住んでいたかがわかると、その人の価値観みたいなものが見えてきます(あくまでも勝手な想像ですが……)。
出身地などの話をすることで、よりチューニングが進んでいくわけです。


P172
相手が経営者の人だったら、仕事場はその人のいちばん愛している場所だと思います。そこに興味を持てなかったら、相手の気持ちにチューニングはできません。
たとえ一瞬でもいいから、アイエtの脳と自分の脳を似た状態にする。
コンビニに来るお客さんとお店の人は、最初からチューニングができています。買いたい人と売りたい人ですから、求めているものは同じです。
でも、営業の場合は、そうじゃないケースがいっぱいあります。だから意識的にチューニングしていく必要があるのです。


P199
失敗や挫折というのは、「必然」で起こっているのではないでしょうか?
必要な時に、必要なタイミングで、必要なことが起こっている。そういうふうに捉えられるかどうかが重要なのだと思います。
講演会で私はこう言いました。
「みなさんに『失敗や挫折を恐れるな!』とは言いません。誰でも必ず失敗するんですから。でも、失敗や挫折をしても、いつか必ず糧になる日が来ます。
この話を忘れないようにして、何か失敗をしてしまった時でも、川田が『いつか必ず糧になる』って言ってたなって思い出してみてください」
仕事をしていれば、誰でも必ず失敗や挫折を味わいます。イヤな思いもします。でも、それをどう捉えるかによって、その人の未来が変わってくるはずです。


P213
小さな気配りを積み重ねていけば、自分の存在価値を感じられる場面がたくさんあるのではないでしょうか。
この本でご紹介した「ちょっとした気配り」は、相手のためにやることであるのと同時に、自分の存在意義を確かめられることでもあると思います。
そういう気持ちがいろいろな場面で、いろいろな連鎖をして広がっていったら、みんなが幸せに暮らせる、すてきな世の中になるんじゃないか?
この本を出したいと思ったのは、そんな気持ちが始まりでした。
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posted by わけい at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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