2016年11月21日

マネジメント[エッセンシャル版](ピーター・F・ドラッカー)

企業マネジメントの古典ですね。
お勉強のために読んでみました。
「もしドラ」みたいに、日常生活にも活かせるものがあるってところまで読み込むのは、難しい内容だと思うのですが、読んでおいて損はない一冊ですね。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則




目次
1 マネジメントの使命(企業の成果
公的機関の成果
仕事と人間
社会的責任)
2 マネジメントの方法(マネジャー
マネジメントの技能
マネジメントの組織)
3 マネジメントの戦略(トップマネジメント
マネジメントの戦略
マネジメントのパラダイムが変わった)


印象に残った個所を引用
P147
@強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない。できないことに気づいても、できることに目のいかない者は、やがて組織の精神を低下させる。
A何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない。仕事よりも人を重視することは、一種の堕落であり、やがては組織全体を堕落させる。
B真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネジャーに任命してはならない。そのような者は人として未熟であって、しかもその未熟さは通常なおらない。
C部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。そのような者は人間として弱い。
D自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジャーに任命してはならない。そのような者をマネジャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。
知識もさしてなく、仕事ぶりもお粗末であって判断力や行動力が欠如していても、マネジャーとして無害なことがある。しかし、いかに知識があり、聡明であって上手に仕事をこなしても、真摯さに欠けていては組織を破壊する。組織にとってもっとも重要な資源である人間を破壊する。組織の精神を損ない、業績を低下させる。


P153
意見の相違を重視する
ある案だけが正しく、その他の案はすべてまちがっていると考えてはならない。自分は正しく他の人はまちがっていると考えてもならない。
なぜ他の者は意見が違うのかを明らかにすることからスタートしなければならない。明らかにまちがった結論に達している者がいても、それは、何か自分と違う現実を見、自分と違う問題に関心を持っているからに違いないと考えなければならない。


P160
キリストさえ、迫害者サウロを使徒パウロとするには、サウロをひとたび盲目にする必要があった。受け手の心を転向させることを目的とするコミュニケーションは、受け手に全面降伏を要求する。


P194
必要な階層の数については、西欧社会における最古にして最大のもっとも成功している組織、カトリック教会が参考になる。ローマ法王と最下層の教会司祭の間には、権限と責任に関わる階層は、ただ一つ存在するだけである。司教である。


P276
社会的な目的を達成するための手段としての組織の発明は、人類の歴史にとって一万年前の労働の分化に匹敵する重要さを持つ。組織の基礎となる原理は、「私的な悪徳は社会のためになる」ではない。「個人の強みは社会のためになる」である。これがマネジメントの正統性の根拠である。そして、マネジメントの権限の基礎となりうる理念的原理である。


P292
今日の基本的な資源は情報である。それは他の資源と異なり、稀少性の原理には従わない。潤沢性の原理に従う。本は売れば手元からなくなる。情報は売っても残る。むしろ大勢が持つほど価値が上がる。このことの意味は、経済理論そのものの再構築を必要とするほどに大きい。マネジメントのあり方にとっても重大な意味を持つ。
情報は特定の産業や企業が独占しうるものではない。情報の使い道は一つではない。使い道のほうも、特定の情報にこだわることはない。依存しきることはない。
もはや特定の産業だけのための知識などというものはなく、あらゆる知識が、あらゆる産業にとって重要であり、重大な関りを持つことを前提としなければならない。またいかなる財やサービスといえども使い道は一つではなく、逆にいかなる使い道も、いかなる財やサービスに縛られるものではないことを前提としなければならない。
これらの意味するところは大きい。
それは第一に、企業、大学、教会、病院のいずれにせよ、顧客でない人たち(ノンカスタマー)が、顧客以上に重要になったことを意味する。


P293
基盤とすべきは顧客にとっての価値であり、支出配分における顧客の意思決定である。経営戦略は、そこからスタートしなければならない。

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posted by わけい at 22:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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